宝島再発見 - 2020-05-30台鉄で最も美しい区間開通、最も美しい駅・多良駅も復活

宝島再発見

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台鉄で最も美しい区間開通、最も美しい駅・多良駅も復活

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台湾の在来線、台湾鉄道（台湾での略称：台鉄）の中で「最も美しい区間」といわれる、台東-多良区間の新たな線路が28日に開通しました。海岸線と山に沿って建てられた、カーブを描いた高架線路なので、乗客が列車に乗ると、まるで海に浮かんでいるかのような錯覚で、みな美しすぎると絶賛しています。2006年に廃駅となった、「台湾で最も美しい駅」多良駅（台東県太麻里郷）もこの新たな高架線路の開通により復活しました。

1891年に開通した台湾鉄道は、三つの路線から構成されています。一つ目は西部幹線、二つ目は東部幹線、三つ目は南回り鉄道（南迴線）です。

台湾鉄道の中で最も美しい区間、台東-多良区間は、南回り鉄道にあります。南回り鉄道は、台湾南部の屏東県と南東部の台東県を結ぶ路線です。西の駅は枋寮駅、東の駅は台東駅です。全長98.2キロメートルです。15の駅があります。そのうちの多良駅は、「台湾で最も美しい駅」という美名がありますが、利用者数が少なかったため、2006年に廃駅となりました。

南回り鉄道の電化工事の最後の部分はまだ行われています。3年間の工事を経て28日に開通したのは、台東から多良までの区間で、2.7キロメートルあります。海岸線に沿って高架鉄道を敷設し、多良駅を通ります。新たに復活した多良駅は、高架駅となり、一階は待合室と切符売り場、二階はプラットホームです。プラットホームには赤い柵があります。これはここの特色です。プラットホームに立つと、広々とした太平洋を一望できます。

27日夜、南回り鉄道の最終列車が通過した後、台湾鉄道の職員は、鉄道を封鎖し、新旧レールの切り替え作業を始めました。28日午前4時に最終回のテストを終え、安全性が確認された後、6時に封鎖を解除し、新たな線路が正式に供用を開始しました。

この路線で40年間も使われてきた「多良一号トンネル」は、28日零時を持って正式に引退しました。新たな高架線路を走る列車はまるで海に浮かんでいるドラゴンかのようです。台湾鉄道は、海の絶景を写真に収める乗客が遮ることなく、美しい景色を撮れるようにするため、電柱をすべて山側に設置しました。

日本では緊急事態宣言が解除されました。台湾では新型コロナウイルスの感染が落ち着いてきており、30日も新規感染者が出ておらず、48日連続国内感染ゼロでした。日本の方が台湾旅行に、台湾の人たちが日本旅行に行く日も遠くないでしょう。